DHA/EPAはコレステロールを下げる効果はないけど有効?
DHA/EPAとコレステロールの関係についてまとめます。DHA/EPAはコレステロール値を下げる効果があるのでしょうか?
photo by Dan Queiroz
DHA/EPAとコレステロールの関係
「DHA/EPAを飲むとコレステロールを下げる効果が期待できます!」こんな広告を見かける事は多いもの。
書籍等でも同様の内容を書かれているものが多いものですが、なぜかその根拠となる内容が書かれているところは少ないです。
その理由は「なんとなく効きそうだけど その理由は説明できない…」というもののため。
実際、自分で実証してみたり、この事を追求されてる方もいたようですが、DHA/EPAの摂取でコレステロール値が下がる といった効果はなかったようです。
そもそも、コレステロールについては非常にデリケートな問題です。
〈コレステロールとは何か?善玉・悪玉ではない理由〉の記事で解説のとおり、コレステロール自体は体の細胞膜の材料であり必要な成分です。
同記事中でも解説のとおり「LDLコレステロールが増加した状態だと、血栓の影響になるから危険!」という学会と、「そんな事はない!LDLは血栓には関係ない!」という学会があり、プロの間でも意見が分かれています。
DHA/EPAはそれでも有効な理由
そもそも「コレステロールを下げなければいけない」という理由の根っこにある部分は何なのでしょうか?
一般的にコレステロールとセットで話題になってくるのが、血液の流れが悪くなったり、血管がつまってしまう…というような内容ですね。
コレステロールが血液中で存在する状態である「リポたんぱく質」の状態はかなり微細な物質なので、そもそもドロドロになる事はないそうです。
しかし、血液がつまるという事…つまり、血栓ができるという事については危険制が示唆されるのが一般的です。(ここの意見が学会で2分するという事でしたが。)
「DHA/EPAとコレステロールの関係制は疑問が残る」…としましたが、本来関連づけたい理由である「血液をサラサラにしたいから」という部分に対しては、かなり強い関係があります。
それは、DHAとEPAが血液サラサラにする原理は別物だった!で解説しているとように、DHA/EPAが「血液の流れ」に対して、かなり有用な働きをしているためです。
DHAは赤血球や血管壁に柔軟性をもたせ、EPAは血小板に作用し過剰な凝集作用を抑えます。
繰り返しになりますが、DHA/EPAを摂取しても直接的にコレステロールを下げる事にはつながりません。
ですが、コレステロールを下げたいであろう本来の目的(血栓予防やドロドロ血を予防する事)は、DHA/EPAを摂取する事でサポートできると言えます。
DHA/EPAの1日に必要な量を手軽に補給しよう!
DHA/EPAを含む食材は、ほぼ「魚」です。
そして、厚生省が推奨するDHA/EPAの摂取目安は1日あたり1,000mgが基準値。
歴史上、もともと日本人は魚をよく食べる民族でした。ですが、食生活の欧米化に伴い魚を食べる習慣が失われ、推奨量を摂取できてない人が増えたと言われます。
そんなDHA/EPAを毎日、魚を食べなくても補給するなら、栄養成分を凝縮したサプリを使うのがおすすめ。
サプリの利用で魚嫌いな人でも、確実にDHA/EPAを補給できるというメリットもあります。
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