DHA/EPA

DHA/EPAがガンを抑える効果のある理由とは?

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DHA/EPAは癌の発生を抑えるという実験結果がいくつかあるようです。その内容と理由についてまとめました。

photo by Umberto Salvagnin

 

DHA/EPAが癌を抑えた実験

癌細胞は元々誰の身体にもあるもの。 その発生原因は様々なものが考えられますが、大きな理由のひとつに「食べ物に含まれる油」が関係していると言われます。

油が原因となりやすい癌の代表は大腸ガン。

関西医科大学ではラットの実験でEPAを添加した餌とリノール酸系の油を添加した餌を食べさせ、ラットが大腸がんを発症する発生率を検証していました。

実験の結果では、EPAを添加したラットの大腸がん発生率は、EPAなしのラットに比べて半分以下に抑えられたそうです。

ちなみに、秋田大学でも同様の実験が行われていて同じ結果が報告されています。

国立ガンセンターの実験では、初期の大腸ガンへのDHAの効果が報告されていました。ラットの実験で、腫瘍数や大きさともにDHAと投与したグループの方が少なく小さくなっていたとの事。

日本での例は、大腸ガンの実験でしたがアメリカでは乳がんに対する油の影響を検証する実験も行わていました。

脂肪酸の分類_ai___300___CMYK_プレビュー_

脂の種類については、このような形で分かれますが、アメリカの研究チームはオメガ3オメガ6・飽和脂肪酸の3つの脂が乳がん発生にどう影響するのかをラットで検証しています。

実験結果では、DHA/EPAをと同じオメガ3系である「α-リノレン酸」を含む亜麻仁油を摂取せたラット郡は、与えていないラット群に比べて、ずば抜けて乳がん発生率が抑えらるという結果でした。

 

ガンの原因になる油

ガン細胞に影響を与える物質としては「プロスタグランジンE2」と呼ばれる成分が影響すると言われています。

プロスタグランジンE2は、発熱、血管拡張等に関わる成分で、女性の場合には、生理痛や陣痛時にも分泌されます。

プロスタグランジンは状況によっては、必要なホルモンでありますが、実際に作用する例を見てみると分かるとおり、「痛み」の要因となる成分です。

これは、細胞にも作用し炎症に関わっていたりするだけではなく、様々なガンを促進させる成分です。

例えば「プロスタグランジンE2 ガン」のように検索して見て下さい。かなりの多くの医学的文献があり、その関連性が示唆されています。

プロスタグランジンE2は、アラキドン酸から生成されています。そして、アラキドン酸は脂肪酸であるオメガ6系の油が体内で変化して生まれます。

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いまいちどこの図を参考にすると、オメガ6に分類される油は、「ベニバナ油」「コーン油」「大豆油」等です。

オメガ6自体は必要な油ですが、必要以上に摂取し過ぎる事は、アラキドン酸の過剰な生成を促し、ガンの要因因子であるプロスタグランジンE2を増やしてしまいます。

(※ 注意点として、通常量のアラキドン酸自体は必要なものです。それは、アラキドン酸は細胞膜の材料となる成分だからです。)

一般的に「油がガンの原因になる」と言われる根拠はこの辺りの事実が理由です。

 

DHA/EPAがガンを抑えた理由

さて、同じ油でもオメガ3系の油である、DHA/EPAになると、ガンに対する影響はまったく変わってきます。

ガンの要因になるのではなく、むしろ「ガンを予防する油」となるのです。

実は、DHA/EPAは余分なアラキドン酸を少なくする効果があります。このアラキドン酸の生成を押させる働きによって、プロスタグランジンE2の発生も抑え、結果としてガンを抑制する効果へと繋がっています。

先に紹介した「ラットの実験」で、一様にDHA/EPAを摂取したラットのガン発生率が抑えられた理由はこのためです。

ちなみに、関西医科大学の実験によれば、既にガンが発生しているラットに対して、DHA/EPA入りのエサを与えた実験も行っています。

結果では、ガンの増殖を抑えられたばかりが、ガンの転移も抑える事ができたとの驚くべき結果でした。

実際に「なぜ転移を防げたのか?」については、はっきりとした原因は分かっていません。

一説では、DHA/EPAが誇る「血流改善」作用によって、剥がれたガン細胞が血流に乗り、別の血栓等に付着してガンが広がってしまう事を防いだからではないか?との説が有力なようです。

  • DHA/EPA摂取で、ガン因子となるプロスタグランジンE2を発生させるアラキドン酸を抑制する
  • その抑制効果によって、すでに発生したガンの成長を抑える可能性も
  • DHA/EPAの血流改善作用によって、ガンの転移を予防する作用も

 

現代人に不足しているDHA/EPA

DHA/EPAは「魚の油」です。特に、青魚に多く含まれている成分として知られます。

厚生省が推奨する1日に必要なDHA/EPAの量は1000mg。それに対して、実際に現代人が摂取できている量は、20代で約「200mg」、高年齢層でも「500〜600mg」と不足しています。足りない理由は明確で、昔に比べて「日々、魚を食べる事が減った」からです。

いきなり「魚食」に切り替える事は、現実的にはなかなか難しいもの。そこで、サプリを活用する方法をおすすめします。不足しているDHA/EPAを、普段の食事に手軽にプラスするという方法です。

 

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