関節リウマチで朝のこわばりが起きる原因と対処方法
手指が腫れたりしびれたりするような辛い症状である「朝のこわばり」。
関節リウマチの典型的な症状ですが、「朝のこわばり」の原因や対策方法は、どのようなものがあるのでしょうか?
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朝のこわばりの状態
関節リウマチの大きな特徴のひとつで、関節や骨の変形が原因の痛みを感じる前の初期状態として起こる事が多いです。
関節リウマチは約2年で関節破壊が起き始めると言われていますが、初期に発見する事で比較的ラクに寛解できる場合もあるため、この「朝のこわばり」を見逃さない事もポイントとされています。
いわゆる手足が固くなったような感じがして、思うように動かせなくなる状態で、「朝のこわばり」は起床時に自由に動かせず、少し時間が経つと動かす事ができるようになります。
ちなみに、症状が進むほどに「こわばり」の時間も長くなっていくようです。
朝のこわばりの原因
こわばりの原因とされているものは、難しい言葉と使うのなら次のようなものが挙げられます。
- 関節周囲組織の浮腫
- 関節包の肥厚
- 関節液貯溜の増加
つまり関節周辺の異常により、関節液が寝ている間にたまってしまい、その結果、なかなか自由に動かす事のできない「朝のこわばり」が発生してしまう様子。
関節液が溜まり始めるという事は、炎症が起きてはじめているサインであり、関節リウマチの症状が進みはじめていると捉えれるわけです。(※但し、関節リウマチ意外が原因の場合もあり得ます。)
朝のこわばりへの対処
「関節リウマチかも?」と疑われるような場合には、まずは早期に専門医に受診する事が大事。お取りしよりの病気のように思われがちですが、若い年齢でも十分になる可能性はあるため自己判断しない事です。
病院では、基本的には薬による治療が中心となりますが、合わせてリハビリ治療や、進行状況では手術による治療もあります。
これらの治療と合わせて、「朝のこわばり」を予防したり緩和させるには次のような方法があります。
水分の過剰摂取を控える
特に夜寝る前等には注意が必要。東洋医学的には「水毒」とも言われる状態で、不要な水分が入る事で「むくみ」が起きてこわばりを強く感じやすくなります。
グーパーで動かす
「朝のこわばり」の状態は関節を動かす事でとれる場合がほととんど。無理のない程度にグーパーと手を閉じたり開いたりする事で緩和されます。
温める
軽く温める事で緩和します。但し、基本的に炎症を起こしている状態ですので、あまり頻繁に温める事は良くなく専門医と相談の元行う方が好ましいです。
同じ姿勢を避ける
「朝のこわばり」は、朝だけに起きる状態ではありません。昼間でも長時間同じ姿勢を保つ事で関節液が溜まりこわばりを起こしやすい状態となります。適度に身体を動かすようにする事もポイントです。
関節リウマチにはDHA?
リウマチによる関節痛にはグルコサミン等の成分も有名ですが、実はそれ以上の効果を「国」からも実証されている成分がDHAです。
関節痛にグルコサミンが効かなかった場合
関節痛の症状緩和には「グルコサミン」がよく利用されます。ですが、関節リウマチに対してはグルコサミンよりもDHA/EPAの方が作用が上です。
消費者庁が行った「栄養素の機能性評価」でも、DHAの関節リウマチの症状緩和作用は「A判定」。グルコサミンは「B判定」でした。
DHAを医師も勧めているのは、どのような理由からなのでしょうか?
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