物忘れ

物忘れは遺伝する?遺伝子が影響する2つの物忘れ

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「物忘れ」は遺伝するのでしょうか?物忘れと遺伝の関係性をまとめました。

photo by U.S. Department of Agriculture

DRD2遺伝子はお酒好き?

DRD2と呼ばれる遺伝子は、脳の前頭葉内のドーパミンの伝達を担っている遺伝子。Neuroscience Letters(神経化学レター)内で発表された、セバスチャンマーケット博士の研究によると、DRD2はチミンタイプとシトチンタイプの2つの遺伝子タイプがあるとのこと。

約500名の参加者による「物忘れ」の研究結果によると、チミンDRD2変異を持つタイプの人は、シトチン型の人に比べて物忘れが起こりやすい状態になっていたという発表がありました。

ちなみにDRD2遺伝子は、アルコール依存症とも深い関わりがある遺伝子で、お酒好きな人が多いとのこと。アルコールの量は、物忘れと比例関係があるのでこれもまた遺伝子的な原因と言えるかもしれません。

▶:アルコールが原因で物忘れが起こるなら「アルコール性認知症」かも

遺伝する物忘れとは?

DRD2遺伝子は、遺伝的な物忘れやアルコール依存による物忘れ等と関係性があるものの、実際には自分で工夫する事で対処する事ができますし、遺伝によって「物忘れ」が起こるわけでもありません。

遺伝によって物忘れの発病ば唯一認められているのが「アルツハイマー病」だけです。アルツハイマー病にかかる60%以上の人が「アポリポ蛋白E4の遺伝子」を持っていて、この遺伝子を1個持つだけで実施にアルツハイマーになる可能性が2〜3倍は上昇すると言われます。

但し、実際にアルツハイマーになる理由は、遺伝子的な要因以外にも複数の要因が絡んでいる場合がほとんど。信州大学の内科の先生のよれば、次のような回答もあります。

アポEはその存在が直接的にアルツハイマー病の発症につながる原因因子(例えば家族性アルツハイマー病の家系に認められるプレセニリン遺伝子の点突然変異など)ではなく、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)における高脂血症のような位置づけ(=発症危険因子)と考えるべきであろう。

出典:アポリポ蛋白Eの形質はどの程度遺伝しますか?

つまり、E4の遺伝子を持っていても、生活習慣や食生活等の基本的な環境因子を正す事で、発病の危険性を減らす事もできますし、逆にE4の遺伝子を持っいない人でも、これらの習慣に問題があれば発病する可能性は高くなるという事です。

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