豆乳の血液サラサラ効果の仕組みとは?2つの成分が関係
豆乳を飲む事で期待できる血液サラサラ効果には、どのような仕組みがあるのでしょうか?
photo by Nori Norisa
サポニンによるもの
豆乳の原料である大豆には、苦味や渋み成分であるサポニンが含まれます。サポニンは「天然の石鹸」とも呼ばれていて、水と油の両方の溶ける性質を持っています。
サポニンには抗酸化作用と、血小板の凝集を抑える作用があると言われています。
抗酸化作用によって、血管内の酸化を抑え老化を防ぎます。血管内の老化が進む事は動脈効果等の病気の一因となるため、血の巡りをよくするためにも欠かせません。
また「血小板の凝集を抑える」とは、血が固まりにくくする事であり、この事も血液サラサラの一因と言えます。
ただ、血小板凝集作用については、大豆由来のサポニンよりも、「田七人参」「高麗人蔘」と行った漢方系の植物に含まれるサポニンの方が上です。
大豆イソフラボンによるもの
特に高齢者の女性に有効なのが、大豆イソフラボンによる効果。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きを行い、女性ホルモン減少による更年期障害の予防をサポートする成分と言われます。
更年期障害になると様々な症状が生まれますが、発汗や頭痛等の身体的なものに加え、イライラしやすくなる・憂鬱・不安等の精神的な状態もよく見られます。
これらの精神的なストレスは、血液の流れにも悪影響。いわゆる「ドロドロ血」の要因として、ストレスは大きく関係するためです。
大豆イソフラボンによって、こういったイライラを抑える事で、ドロドロ血を予防する効果が期待できます。
無調整豆乳を選ぶ
血液サラサラサポートのため豆乳を飲む場合には、調整豆乳ではなく、無調整豆乳を選ぶようにします。
栄養成分的にはさほど違いはありませんが、調整豆乳は飲みやすくするために砂糖や植物油も使われているためです。
特に糖質の過剰摂取はドロドロ血液の要因となるので、できるだけ避けたいところです。
できれば納豆がおすすめ
血液サラサラを期待するなら、豆乳よりも、同じ大豆を使った納豆の方が良いかもしれません。
ここまで紹介したような大豆由来の成分がある事に加え、ナットウキナーゼと呼ばれる納豆独自の酵素が血液サラサラに有効になるためです。
▶関連:納豆のナットウキナーゼに血液サラサラ効果は本当にある?
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