キャベツに血液サラサラにする効果はない?
血液サラサラ野菜として、よく名前のあがるキャベツですが、実際にその効果はあるのでしょうか?
photo byQuinn Dombrowski
一般的に言われる「キャベツのサラサラ効果」
キャベツと言えば一番に思いつくのは「食物繊維が豊富な野菜」だという事です。
「キャベツダイエット」等というものもあるほど食物繊維量は豊富。キャベツダイエットの場合だと、生の状態で食べる事で満腹中枢を刺激しつつ、豊富な食物繊維によってお腹も空きにくいというダブルの効果があります。
そして、キャベツのサラサラ効果の代表的なものとされるのも、この食物繊維が由来。
食物繊維は、体内の余分なコレステロールを吸着して体外に排出する事で、血液内をサラサラにしてくれると言われます。
コレステロールは学会で見解が違う
ただ、ここで注意すべきは「コレステロール悪玉説」には諸説あるという事。
血中内のコレステロールを取り除く事で、本当に血液がサラサラになるなら良いですが、「コレステロールが原因だ」という学会もあれば、「コレステロールはまったく関係ない」という学会もあります。
しかも、これらの学会は、病院におかれている「○○ガイド」のようなしおりを作っている著名で日本を代表する医学学会です。
以前は、コレステロールの数値が高いと血液はドロドロになるという説が信じられていましたが、今はメディアでも度々紹介される事があるとおり「あまり関係ないのでは?」という説が有力になりつつすらあります。
では、キャベツは何に一番良いの?
キャベツに食物繊維豊富が豊富な事にかわりはありませんが、その事が血液サラサラになっているかどうかは、補助的に考えておいた方が良いかもしれません。
ですので、キャベツならではの有効な効果としては「ビタミンUによるもの」の方が効果は高いかもしれません。
ビタミンUの作用は胃の粘膜に作用し、胃の働きを正常に保つ効果があるとされています。実際にこの効果は薬にも応用されていて、一般的な胃腸薬にはほとんどビタミンUが含まれる場合が多いです。
例えば「焼き鳥屋さん」等では、お通しとして生のキャベツが出される場合がありますが、「胃の粘膜を正常にする」というキャベツに含まれるビタミンUの作用が、お酒を飲む場面でも理にかなっていると言えそうですね。
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