納豆を食べると中性脂肪を下げるのに効果がある?
身体に良い食品として、日本が誇る食材といえば納豆ですね。健康に良い食べ物の代表的な存在ですが、いったいどのような部分が身体に良いのでしょうか?
また、中性脂肪を下げる効果は実際にあるのでしょうか?
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納豆といえばナットウキナーゼ
納豆の健康性を示す栄養素であり、代表的な成分といえばナットウキナーゼです。ナットウキナーゼはその名前ととおり、納豆でしか作られないという貴重な酵素。
ナットウキナーゼが持つ効果は、フィブリンと呼ばれる血栓の元を分解する働きがあるという事。血栓を予防するのではなく、できた血栓を分解しやすくするという部分が画期的な酵素といえます。
ナットウキナーゼのこの効果によって血液サラサラといった表現で、サプリが販売されたり健康食品になったりしています。
では、このナットウキナーゼに中性脂肪を下げる効果があるのか?というと、ナットウキナーゼ自身にはそのような効果はないようです。
同じ、血液をサラサラにする効果がかなり高いDHA/EPAサプリと同時に配合される事が多いのですが、このDHA/EPAには中性脂肪を下げる効果がはっきりとあります。
つまり、DHA/EPA+ナットウキナーゼのサプリの中性脂肪を下げる効果が、そのままナットウキナーゼ由来の効果のように広まってしまった可能性が高いようです。
飽和脂肪酸代替品としての納豆の効果
また、納豆が中性脂肪を下げるのでは?と言われる理由のひとつが、普段の食生活の改善によるものです。
例えば、ダイエット中には肉系のものの摂取を控えがちですが…たんぱく質が不足する事で、筋肉量が減ってしまい結果的に太りやすくなってしまう危険性があります。
ですので、たんぱく質に含まれるアミノ酸は身体にとって欠かせないものなのですが、これを豊富に含む肉類で摂取しようとすると…結果的に脂質(飽和脂肪酸)も多く摂取することに。
飽和脂肪酸は中性脂肪の元ですので、アミノ酸は取らないといけないのに、脂質も増えてしまうというなんとも矛盾した状態に。
一方、納豆にも豊富に含まれる大豆たんぱく質はアミノ酸もばっちり含みながら(畑のお肉と言われる所以)、脂質が少ないためとてもヘルシーです。
普段の食生活の中で動物性たんぱく質(肉類)の補給を大豆たんぱく質 に代替している食生活をしている場合は、飽和脂肪酸の摂取量がかなり減るため、結果的に中性脂肪を抑える事ができていると予想されます。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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