男性ならではの物忘れの原因・定年後の父に物忘れが起こる理由
男性ならではの物忘れの原因や、定年で退職した後の男性に物忘れが起こりやすくなってしまう理由をまとめました。
photo by Umbrella Shot
アルコールの過剰摂取によるもの
仕事上の付き合いで飲みに行く機会が増えてしまう他、そういった飲み回が定例的になる事で、女性よりも男性の方がアルコールへの依存度が高くなる傾向にあるようです。
適度なアルコールはストレス解消にも有効ですが、過剰なアルコール摂取は脳や記憶への影響も及ぼしてしまう事が判明しています。特に驚くべきポイントは、アルコールの摂取量が過多になるにつれ、脳が萎縮してしまうという事です。
▶関連:アルコールが原因で物忘れが起こるなら「アルコール性認知症」かも
肝臓に由来する物忘れが原因
先に紹介した「アルコールへの依存」とも関わってくる項目ですが、肝臓系の病気で治療をしていたり、その疑いがある場合には注意が必要です。
肝性脳症と呼ばれる病気は、肝臓の解毒作用が極端に弱まってしまい、本来分解されるべき毒素が脳にまで到達してしまう状態。物忘れをはじめ、急激な性格の変化や「羽ばたき振戦」と呼ばれる特異な行動をとるようになる事が特徴です。
▶関連:肝臓が悪くなると物忘れもひどくなる?肝臓と物忘れの関係
複数のストレスによるもの
単一的なストレスではなく、複数のストレスを同時に受ける事で「物忘れ」が加速してしまうという研究結果があります。
サラリーマンとして働いているほとんどの男性に、「複数のストレス」は当てはまるはずですので、常にこの「ストレスによる物忘れ」の可能性が高くなっている状態であると言えそうです。
▶関連:え!仕事中の激しいストレスが原因で「物忘れ」になってる?
定年後に物忘れが起こる理由
「うつ」は病気の一種で適切な治療が必要となります。この「うつ」の状態が続くと、脳の記憶を司ると言われる領域である海馬が縮小されていく事が分かっています。
これまで会社で家族のために必死に働いていいた男性が、定年を迎えて急に「何もない」状態になった時に、無気力感や倦怠感に陥り「定年後うつ」になってしまう場合が多いようです。
定年後うつを予防する方法としては、定年を迎える前に仕事を辞めてでも没頭したいような趣味を探す事や、周りが率先して「本人がやれるもの」「やって欲しいこと」を探してあげるという方法もあります。
▶関連:「うつ」で物忘れが起こる理由・うつ由来の物忘れ症状の特徴
[ad-mobile]