玉ねぎは中性脂肪を下げる効果がある?
強力な抗酸化作用があることから、美容に良い野菜としても知られる玉ねぎ。玉ねぎは中性脂肪を下げる効果が期待できる野菜なのでしょうか?
photo by Dubravko Sorić
玉ねぎの特徴・硫化アリル
玉ねぎを特徴づけている成分が、硫化アリルです。硫化アリルはとても揮発性が高い物質で、玉ねぎを切った時に涙が溢れてしまう原因となっているもの。
玉ねぎはフライパン等で炒めていると…あめ色になって、生の時とは真逆の甘い野菜に変わりますが、その甘くしている成分も硫化アリルです。
硫化アリルには、コレステロールをコントロールし血液をサラサラに…という効果が言われているようです。
ただ、コレステロ−ルが直接的に関係するかどうかは〈DHA/EPAが血栓を予防するホントとウソ?〉の記事中のとおり、一考する必要のある内容です。
強力な抗酸化作用の正体・ケセルチン
冒頭で触れたように、玉ねぎは強力な抗酸化作用をもつ野菜として有名。
その抗酸化作用を与えている正体がケセルチンです。このケセルチンはポリフェノールの一種で、血液の流れを改善させてくれる作用が期待できるようです。
ケセルチンは強力な抗酸化作用を持っていますが、その効果によって血液中の赤血球がダメージを受けるのは防ぎます。
赤血球は柔軟性を持っている事が大事で、ダメージ(酸化)によって柔軟性が失われてしまいますが、そのダメージをケセルチンが防いでいてくれるため、血液改善へ効果が期待できます。
キッコーマンとデルモンテの共同研究によると、ケセルチンには中性脂肪を抑制する働きがるとのラットによる実験結果を発表されていました。
▶参考:ケルセチン配糖体高含有タマネギの血中中性脂肪上昇抑制効果を確認!
また、ここ最近のトクホ製品でも表示があるようにケセルチンには中性脂肪を分解する酵素、ホルモン感受性リパーゼの働きを活性化してくれる事が分かりました。
(サントリートクホの伊右衛門特茶 等)
血液の流れを改善しつつ、脂肪を燃焼しやすい状態を作ってくれるというダブルの働きによって、玉ねぎ由来のケセルチンが中性脂肪低下の有効であると言えます。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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