「梅干し」の血液サラサラ効果の理由と仕組みを解説
梅干しの血液サラサラ効果のある理由と仕組みについて解説しました。
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クエン酸によるもの
梅干しのサラサラパワーの代表的なものが、梅に含まれる酸味の成分「クエン酸」によるものです。
ドロドロ血液の一因に「体液の酸性化」が挙げられます。酸性化する事で、血が濁ったり様々な慢性病の要因にもなると言われています。
クエン酸はアルカリ性の成分ですので、摂取する事によって体液の酸性化を抑え中性化し、血液がドロドロになる事を予防します。
梅リグナンによるもの
梅干しに含まれる成分に「梅リグナン」と呼ばれる成分があります。梅リグナンはシリンガレシノール・ピノレシノール・エポキシリオニレシノール・リオニレシノールの4つの種類があります。
これら梅リグナンにはいくつかの人の身体にとって良い効果が認められています。
- ピロリ菌の抑制(胃がん予防)
- 抗酸化活性
- 抗炎症作用
- インフルエンザウィルスの抑制
この中で、活性酵素を除去するっ抗酸化活性作用が血液サラサラの手助けとなります。
血管壁や赤血球が酸化(いわゆる老化)してしまう事は、これらの要素を硬質化させます。柔軟性がなくなってしまう事は、血の巡りも悪くなる事を指します。
梅リグナンによる抗酸化作用によって、これらの酸化現象を抑え、血の巡りをサポートとしてくれます。
ちなみに「紀州梅」などの名産地で販売されている梅商品には、「梅リグナン測定加工品」として、含有量が表示されているものもあります。
ムメフラールによるもの(※但しエキスのみ)
梅に含まれるサラサラ成分として「ムメフラール」と呼ばれる成分も有名です。
ムメフラールの働きは青魚の油であるDHA/EPAと良く似ていて、赤血球に柔軟性を与えつつ血小板の凝集を抑える作用もあります。
▶関連:DHAとEPAが血液サラサラにする原理は別物だった!
ムメフラールの注意点として、梅そのものや梅干しのままでは生成されないという事です。
ムメフラールが含まれるのは「梅肉エキス」と呼ばれる独自のもののみ。梅肉エキスは、青梅をすりつぶして出来た汁を弱火で長時間にわたって加熱調理したもの。
この調理過程で、梅のクエン酸と糖が結合し、ムメフラールとして生成されます。
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