女性ホルモンの減少が物忘れの原因になっている理由とは?
女性ホルモンが減少する事によって物忘れが起きる場合があるようです。その原因と対策方法についてまとめました。
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女性ホルモンと物忘れの関係
男性に比べて女性の場合は、更年期に入った後に一気に物忘れが加速してしまう場合があります。その大きな原因となっているものが女性ホルモンであるエストロゲンです。
エストロゲンは女性の生理期間の間に、規則的に増減を繰り返しているホルモンで、生理の終わり頃から徐々に分泌量が増加し排卵直前頃のタイミングで1番量が多くなります。
「卵胞の成熟」といった基本的な作用の他にも、受精卵の着床を助けたり、子宮内膜に厚みを持たせる効果等、妊娠時に欠かせない役割を持っています。
こういった妊娠関係に関わる効果の他、女性らしい体型等のスタイルにしたり、自律神経を整える、脳の働きを整えるといった役割もあります。エストロゲンの分泌量が増えている時に、心身ともに調子が良いと感じるのはこういった効果が理由になります。
そんな女性に欠かせないエストロゲンですが、更年期を迎え閉経のタイミングと共に、一気に分泌量が減ってしまいます。エストロゲンは自律神経や脳の働きにも関係しているため、エストロゲンの急な減少によって記憶力の低下や「物忘れ」が起こりやすくなってしまう場合があるのです。
女性ホルモンの減少対策
加齢と共に減少するエストロゲンの低下は、基本的には「自然なもの」なので止める事はできません。そこでエストロゲンの変わりに、似たような働きを持つ成分のある栄養素を摂取する事が減少対策になります。その成分がイソフラボンです。
イソフラボンは「大豆イソフラボン」等とも言われるように、大豆に多く含まれるポリフェノールのこと。他、葛にも含まれています。
イソフラボンはエストロゲンと似たような働きをする他にも、カルシウムが溶け出す事を防ぐため骨粗しょう症を予防してくれたり、肌の弾力を保ちしわを改善する美肌の効果も。更年期の女性は、ぜひ積極的に摂取したい成分である事が分かります。
但し、イソフラボンを摂取する場合にはいくつかの注意点があります。
- 1日の摂取目安は40〜50mg
- サプリメントならアグリゴン型で30mg
- 大豆アレルギーの人は注意が必要
- ホルモン剤や抗ガン剤を使用している時には要注意
- 妊娠中や授乳中にも要注意
ホルモンバランスが乱れる事での悪影響や、アレルギー的な観点での注意点があるという形。特にサプリで摂取する場合は、過剰摂取になってしまう可能性もあるので気をつけるようにします。
ちなみに、1日の摂取目安としては「豆腐半丁」「納豆1パック」程度の量です。どちらも、毎日の食事の中で自然に摂取しやすい量なので、この2点を目安に規則正い食事から摂取する事が理想的と言えます。
ココナッツオイルもおすすめ
女性の物忘れ対策におすすめの食材としては「ココナッツオイル」も挙げられます。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸から産出されるケトン体が、脳の効率的なエネルギー源になります。さらに、ダイエットや肌への美容効果も高い食材として人気です。
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