中性脂肪と塩分の関係・負のスパイラルになる理由
「塩分は控えめに」とよく言われますが、中性脂肪と相互に働いて様々なリスクが上昇してしまう場合もあるようです。
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塩分が与える影響
塩分は身体にとって必要な成分です。日本の基準値では1日10グラムまでとされていますが、平均で12〜13グラムとオーバー気味な塩分。過剰に塩分を摂取した状態が続くと高血圧の引き金になると言われています。
塩分の摂り過ぎによる高血圧の仕組みは次のとおり。
まず、身体の中の塩分濃度が上昇すると、塩分濃度が濃くなりすぎないように体内の水分量が上昇します。体内の水分量が上昇すると、それに伴って血管の中を流れる血液量も増大。
これによって、血管内の圧力が高くなってしまい、その結果として高血圧に繋がるという仕組みです。
ただ、注意しないといけないのは、塩分濃度が上がると体内水分量を上昇させようとする作用は、個人差が大きいということ。この作用が働かない人は、理論上は高血圧には影響しないという事になります。(塩分とりすぎによる他のリスクを無視した場合。)
個人差があるから…といって、摂取量を上げてしまうと、塩分濃度が影響する人にとって悪影響になるため低値で指標を設けているようです。
ちなみに、高血圧の原因としては「ストレスの影響」も大きいとされています。
現代の欧米方の食生活は塩分の過剰摂取になりがちな事。そして、現代がストレス社会であること。この2つの環境的要因から、ストレスと塩分濃度が相互に働き、より多くの人に高血圧が起こりやすい状態であるとも言えます。
中性脂肪と塩分の関係
塩分は直接的に中性脂肪に影響する事はありません。
ですが中性脂肪値(TG値)が高値である「脂質異常症」の場合は別です。
まず先に紹介したように、塩分のとりすぎによって高血圧になりやすくなります。
そして、血中の中性脂肪が高すぎる状態は、その要因である血糖値も高い場合が多くなります。
血液中の血糖値が高いという事は、血液もドロドロな状態。こんな血液の粘性の強い状態の時に、高血圧も重なっていると血管に多大な負担をかけてしまうと言えます。
場合によっては、血管を傷つけたり血栓の要因にもなってしまうとても危険な状態です。
また中性脂肪も血糖値も高い場合は、多くの人が肥満体質になっています。この肥満体質によって、さらに高血圧を助長させる原因にも。
脂質・糖質・塩分が相互に関わってまさに負のスパイラルを起こしてしまっている状態です。
男性で、学生時代には「山盛りのご飯に味付け濃い目の肉料理がのった丼ぶり等」が大好物だったという方も多いかもしれません。
しかし、成人病のリスクを考えると、塩分・脂質・糖質全てが高めの危険な食べ物である事が分かると同時に、しっかりそれらをコントーロールする必要がある事が分かります。
「塩分、糖分、脂肪分は控えめに」と言われるのは、この辺りの事実が理由です。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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