中性脂肪を下げる効果のある食物繊維には種類があった
一般的に食物繊維と言うと、便秘にいい!・腸にいい!といったイメージがありますが、中性脂肪を抑える事でも有効な事が分かっています。
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食物繊維には種類がある。
食物繊維が中性脂肪に与える影響を説明する時には、食物繊維の種類も知っておくことが必要です。食物繊維は大別すると2つの種類に分ける事ができます。
不溶性食物繊維:insoluble dietary fiber
普通よくイメージする食物繊維がこちら。 水に溶けにくい性質を持っていて、ちょうどスポンジのように水分を持つ事で便通が良くなると言われています。
腸の中で有害なものを吸着してくれつつ、多くの食事に含まれるセルロース。同様の効果のあるペクチン等があります。
(ちなみにペクチンは果物に多く含まれますが、熟成すると後述する水溶性へと変わります。)
不溶性食物繊維を多く含む野菜は、茹でたいんげん豆・茹でた小豆・パセリ・グリンピース・唐辛子等に特に多く含まれます。
水溶性食物繊維:soluble dietary fiber
水に溶ける食物繊維ですが、その状態はゲル状になって…いわゆるトロみがついた状態で表現されます。
消化・吸収を抑制する こんにゃくによく含まれるグルコマンナンや、海藻のぬめりに代表されるアルギン酸、ペクチン等があります。
水溶性食物繊維を多く含む野菜は、エシャロット・にんにく・ごぼう・大麦等です。
食物繊維で中性脂肪を抑えれる理由
主に中性脂肪を抑える効果の期待できるのは、水溶性食物繊維の方です。 トロみ・ゲル状といった特徴が影響していて、この粘性の高さによって、食べたものはが胃から小腸へと移動スピードも遅くゆっくりと消化されます。
これにより血糖値が急激に上昇する事を抑えるために、中性脂肪が生成されにくくなっています。
(急激な血糖血の上昇が中性脂肪生成の大きな原因です。)
また、不溶性食物繊維の食品は、しっかり噛まないとなかなか飲み込みにくいものが多く、必然的に噛む回数が増えます。
この事で、食事の量をコントロールしやすく過剰に摂取する量が減るために…結果的に中性脂肪を抑える効果が期待できるとも言えます。
厚生労働省の指標では、成人が摂取すべき食物繊維の摂取量は20〜25グラムと言われています。
対して、実際に食物繊維が摂取されてると言われる量は7割程度しかなく、不足しがちな状態な人がほとんどのようです。普段の生活の中で意識的に食物繊維を摂取する必要がありそうです。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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