中性脂肪(TG値)を下げる効果のある薬の種類
高脂血症(脂質異常症)で脂質の数値が高い場合には、薬によって脂質コントロールが行われる場合があるかもしれません。
そんな脂質異常症で中性脂肪を下げる時に使われる薬にはどんな種類があるのでしょうか?
photo by epSos .de
中性脂肪を下げる薬は大きく分けて3つの種類があるようです。
- フィブラート系
- ニコチン酸誘導体
- EPA 系
それぞれの特徴を簡単にまとめます。
フィブラート系
中性脂肪自体は本来体にとって必要なもので、エネルギーの元となったり余分なエネルギーの貯蔵用成分として働いているため、血管にのって運ばれる必要があります。そして、中性脂肪は脂質です。
油の状態では運ばれにくいため水分とまざりやすい蛋白質に包まれた状態で運ばれます。これをリポ蛋白質と呼ばれています。
運ばれたリポ蛋白質(中性脂肪入りの)は、細胞表面に存在しているリポ蛋白リパーゼ(LPL)によって加水分解されます。中性脂肪が分解されると脂肪酸が生成され脂肪組織に取り込まれてエネルギーになったりそのまま貯蔵される仕組みです。
フィブラート系の薬は、LPLの働きを活性化する事で中性脂肪の加水分解を促進し、結果的にTG値を下げるという効果があります。肝臓・腎機能・胆のう疾患・妊娠中の人は禁忌とされています。
ニコチン酸誘導体
比較的古くから使われている薬でビタミンBの一種。
TGを低下させつつ、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やす効果があります。副作用としては、潮紅やほてり、頭痛などがありますが比較的安全な薬ではあるようです。
EPA 系
EPAは、魚の脂に豊富に含まれる脂肪酸です。
DHAとともに、中性脂肪を下げる効果があります。 EPAの働きは主に血小板の凝集を抑える作用があり…いわゆる血が固まるの抑える働きがあります。
他の抗血栓薬と処方してしまうと血が止まらなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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