中性脂肪を下げるマヨネーズはある?
マヨネーズといえば、ダイエットの敵となりそうな高カロリー食ではありますが、その一方でコレステロールや中性脂肪に良いとされる低カロリーを謳った商品も多いようです。では、実際のところマヨネーズにそういった効果は期待できるのでしょうか?
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マヨネーズの栄養は?
マヨネーズの基本的な材料となるものは、卵に酢…そして油です。店頭で販売されるようなものには、ここに香味料等もプラスされる場合があります。
カロリーは、100グラム換算でいくと703kcal、大さじ1杯で84kcalとかなりの高カロリーです。
野菜にちょっと載せる程度ならまだしも…ポテトサラダのように大量にマヨネーズを使う場合には注意が必要。例えば、ポテトサラダ1人前に使うマヨネーズ量は約大さじ2〜3程度。これだけで、ご飯1膳分に近いカロリーとなってしまいます。
また、マヨネーズで一番気になる部分は材料を油にしているところ。但し、この油については中性脂肪となりやすい飽和脂肪酸系の油は少量で、不飽和性の脂肪酸であるオメガ6系の油が主な油となります。(オメガ6系の油については、アレルギー問題等…また別の課題も出てくるのですが)
カロリーハーフはどう?
少し古い記事ですが、過去には中性脂肪が高めの人にとってどんなマヨネーズが良いか?という事について、臨床試験も行われていたようです。
⇒ 日経メディカル(【機能性食品】 中性脂肪が高めの人にいいマヨネーズは花王?キユーピー? 臨床栄養学会と動脈硬化学会で、異なる研究発表)
この中の記事によれば、当時の選択肢はカロリーハーフのものが脂質コントロールには良いとされていたようです。
トクホのマヨネーズも出てきた
ここ最近のマヨ業界で見てみると、トクホ製品である味の素製 のマヨネーズ【ピュアセレクトサラサ】という商品も登場。
植物ステロールエステルという成分の効果で、食物からのコレステロールの吸収率を抑え…LDLコレステロールを減少させる事に成功したとの商品。
ただ、コレステロールが下がったからとって、中性脂肪も下がるのか?というとまた少し別の話で、 中性脂肪とコレステロールは本来別ものであるので、比例的な関係は(多少あるかもしれないけども…)認められないはずです。
コレステロールについては、近年では落とさなくても良いかも…という論調もあり、一般人に分かりやすい解釈が待たれる分野でもあります。
結局、中性脂肪を下げるマヨは?
今の現状では、中性脂肪を明確に下げるマヨネーズは存在はしないという結果に。
ただ、野菜にちょとだけ使うだけの場合は、ドレッシングのように大量に使う必要もないため、カロリーハーフのものを利用すれば 思ってるほど悪影響でもない様子でした。(飽和脂肪酸でもないですしね。)
料理の具材に入れるものだと、多量に使いすぎとなるので、脂質コントロール中はちょっと風味をつける程度に利用しておく方が良さそうです。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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