中性脂肪をコントロール!バターVSマーガリン比較
朝食の定番、トーストの香ばしい風味を引き立てるにはマーガリンやバターは欠かせないもの。但し、脂質コントロールをしているなら使い方や使うものを吟味していかなくてはいけません。それでは、脂質コントロールに適したものはマーガリンとバターどちらが良いのでしょうか?
photo by jules
バターとマーガリンの脂質
バターやマーガリンが、中性脂肪へ与える影響が高いものは…脂質です。 脂質は脂肪酸とも呼ばれ、脂肪酸の種類によって中性脂肪へ与える影響が大きく変わってきます。バターとマーガリンの脂肪酸はこのような内訳になっています。(大さじ1杯:12gに含まれる量です/数字はグラムです。)
脂肪酸の種類 | バター | マーガリン |
---|---|---|
飽和脂肪酸 | 6.0 | 2.6 |
一価不飽和脂肪酸 | 2.1 | 3.7 |
多価不飽和脂肪酸 | 0.26 (オメガ3は0.03 / オメガ6は0.22) |
2.8 (オメガ3は0.13 / オメガ6は2.7) |
中性脂肪に影響を与えやすいのは、動物性脂肪である飽和脂肪酸です。 純粋に飽和脂肪酸量だけで見るとバターはマーガリンの2倍近い量になっています。
これは、原料に由来するもので、バターは牛乳から作られるため飽和脂肪酸量が多く、大してマーガリンはコーン油や大豆油等の植物性の油を原料とするため飽和脂肪酸量が少なく、なっています。
一価不飽和脂肪酸は、オリーブ油等に代表されるオレイン酸を豊富に含む脂肪酸です。〈オリーブオイルを摂ると中性脂肪は下がる?効果と関係性〉
多価不飽和脂肪酸は、オメガ6とオメガ3に分かれます。どちらも必須脂肪酸と呼ばれていて、人の身体に欠かす事のできない脂肪酸ですが「オメガ6は控えめにしてオメガ3を豊富に取るべき」というのが現代の人に求められている事です。
この点では、マーガリンのオメガ6量は、バターに比べてかなり高く10倍近い量が含まれている事が分かります。オメガ6を摂り過ぎると、血栓ができやすい状態となったり、各種アレルギーの要因となると言われています。〈オメガ6とは?身体へ与える影響と効果〉
バターVSマーガリンどっち?
「中性脂肪」という1点で見るとマーガリンや有利。但し、オメガ6の量でみると適度に抑えられたバターが有利です。また、マーガリンにはトランス脂肪酸が豊富という問題も抱えています。
トランス脂肪酸は、海外では法律で規制されるほどのものですが、日本での規制や緩やかです。 これは、世界的に見ても日本のトランス脂肪酸摂取量は少なめだから…というのが大まかな理由。
但し、健康にすぐに問題があるわけではないものの、摂取はできるだけ避けた方が良いという…ある意味日本らしい曖昧な言い方をされてる問題でもあります。〈トランス脂肪酸とは?身体へ与える影響と作られる原因〉
オメガ6多め・トランス脂肪酸多め という問題で見てみると、マーガリンよりもバターを選択していく方が無難かもしれません。
ちなみに、バターをトーストに塗る量と同等のオリーブ油やサラダ油を使った場合は、意外にもバターが他とくらべて低カロリーでおすすめなのだとか。
飽和脂肪酸自体も、過剰に取り過ぎてしまうと中性脂肪のもとですが、適度に摂取する場合には身体の大事なエネルギー源のひとつとなるので重要なものです。
結局のところ、過剰にとりすぎる事なく…バランス良くが一番…という事にもなりますね。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
[ad-mobile]