ストレスで中性脂肪が増える!?原因と関係性を3分で解説
中性脂肪の数値、TG値の増加と「ストレス」との間には、実は密接な関係がありました。
photo by Daniela Vladimirova
ストレスで中性脂肪が増える「一般的」によく言われる理由
ストレスで体重が増える「ストレス太り」の一番シンプルな例が「過食」です。
ストレスによって何らかの発散方法を探しだそうとした結果…それが「食」へとすすんでしまう場合に過食となります。
過食が進む事で、慢性的な食べ過ぎ状態となり中性脂肪もどんどん溜まり肥満体質になっていきます。
体の構造上・ストレスで中性脂肪が増える理由
ストレスによる過食が原因の場合、「食べること」以外のストレス解消法を探しだす事ができれば、過食が原因の中性脂肪増加は解消できます。
つまり、シンプルに食べ過ぎを予防できれば、中性脂肪の量も抑える事ができるということです。
食べる事 以外のストレス解消方法でスッキリ解消できていれば良いですが、あまり解消できていない場合は要注意。
実は、例え「食べ過ぎ」になっていなくても、ストレスを感じる状態が続いてしまうと、「体の構造的に中性脂肪を作りやすい状態」になってしまうのです。
体が「ストレス」を感じると「副腎」と呼ばれる臓器から、コルチゾールと呼ばれるホルモンが発生します。
コルチゾールは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれていて、ストレスの指標として唾液等から数値化して測る事も可能な成分。
もともとコルチゾールは、「脂肪やタンパク質等の代謝を制御するために必要なホルモンである一方、ストレスによって過剰に分泌されると様々な弊害を生み出してしまいます。
弊害例1.血糖値が上昇しやすくなる
弊害の一例としては「血糖値が上がり過ぎてしまうこと」です。
ストレスを受けると脳の機能が低下する可能性があり、体の防衛反応としてコルチゾールが分泌されます。
この時、他の器官で使われるはずだった「糖質」を優先的に脳に送り込むようになり、その結果、血中の血糖値が上昇します。
中性脂肪は、血糖値の急上昇により生成されるため、コルチゾールの過剰分泌で「急激な血糖値の上昇」が起こってしまうため、中性脂肪も増加してしまうという仕組み。
弊害例2.脂肪分解が早すぎる
もう一つ、ストレスによるコルチゾール過剰分泌の弊害の例をあげると「脂肪分解が早すぎる」というものもあります。
コルチゾールは脂肪組織にも作用し 脂肪の分解を急激に促進。その時に、「血中遊離脂肪酸」という成分の発生も促しています。
「血中遊離脂肪酸」は、体内の各組織でエネルギー源として消化される成分。そして、コルチゾールが脂肪分解を促進している状態も、いわゆる「脂肪の燃焼」状態です。
ですので、通常は体にとって「良い働き」となるはずなのですが…、この時に「コルチゾールの過剰分泌」が起こっていると、「血中遊離脂肪酸」も大量に発生してしまいます。
一気に放出された、「血中遊離脂肪酸」は、エネルギーとして使い切る前に肝臓へと運ばれます。
肝臓では、遊離脂肪酸を中性脂肪へと再合成する働きがあり、過剰に増えすぎた遊離脂肪酸がどんどん肝臓に運ばれる事で、その分、中性脂肪も増加してしまうという理屈です。
ここまで、まとめます。
ストレスから体を守るために発生するコルチゾール。ですが、そのコルチゾールが過剰に発生してしまう事で次のような理由で中性脂肪が増加しやすくなっています↓
- 過剰なコルチゾール分泌で血糖値が上がりすぎる。
- 過剰なコルチゾール分泌で脂肪分解が早すぎて処理しきれない、結果 中性脂肪に再合成され増えてしまう。
このように、「過食」をしていなくても、ストレス状態が続くと体の原理的に中性脂肪を増加しやすくしてしまっているのです。
中性脂肪をラクに下げたい!
中性脂肪を下げるなら魚の油であるDHA/EPAを摂取するのがおすすめです。
消費者庁では「健康食品の機能性」を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価した「栄養成分の機能評価」というものを行っています。
この国が行っている機能評価の中で、DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。
特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる効果が高い仕組みは、次の3つの理由にあります↓
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