ワカメを食べると中性脂肪が下がる?3つの効果
健康食品としても、普段のお味噌汁の具材としても人気の高いワカメは、脂質コントロールにおすすめの食材です。
photo by Javier Lastras
ワカメの栄養
ワカメは低カロリーで栄養価の高い食材として知られています。特にミネラル分が豊富で、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムといずれもかなり高値です。 ビタミンでは、ビタミンKが豊富に含まれています。
ビタミンKは骨の生成に欠かせない栄養素とも言われていて、ワカメの豊富なミネラルと組み合わされる事で「丈夫な骨格作り」に抜群の食材であると言えそうですね。
ワカメと中性脂肪の関係
ワカメはダイエット食としても使われる事もありますが、どのような部分が脂質へ効果が高いのでしょうか?それには3つの作用で説明する事ができます。
1.水溶性の食物繊維
わかめの独特の「ぬめり」の正体は、アルギン酸と呼ばれる食物繊維です。 アルギン酸は水溶性食物繊維で、水に溶けてゲル状になる事が特徴。 水溶性の食物繊維は、食物の吸収速度を緩やかにする事で 血糖値の急上昇を抑えます。この作用により、中性脂肪の体内での生成を抑える働きが期待できます。
2.フコキサンチンの効果
ワカメにはフコキサンチンという成分が含まれています。 これはカロテノイドとも呼ばれていて強力な抗酸化力があるのが特徴。 この力により老化を抑えてくれる効果がありますが、フコキサンチンがメタボ予防に効果的との研究結果もあるようです。
3.EPAを含んでいる
DHA/EPAには中性脂肪を下げる効果があります。〈DHA/EPAは何に一番効き目がある?効果のあるもの一覧〉DHA/EPAは魚の脂部分に多く含まれる脂肪酸ですが、わかめにもこのEPAが含まています。含有量は100グラムあたり、186mgほどでこれは同じ重さのマダイよりも多い量です。
マグロやイワシになると1000mgを超えるため、それに比べれば微量とも言えます。ただ、これら魚類にはないメリットも。 EPAの多価不飽和脂肪酸はとても融点が低く、熱で流れ出やすいもの。 焼き魚や揚げ物には向いていないものです。 その点、ワカメはスープにして融けだした汁の中にあるEPAもまるごと摂取できたり、海藻サラダ等 生で食べる調理方が主流。ワカメでよく行う調理法は、効率よくEPAを摂取するのに適しているという事です。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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