ゴボウ茶の中性脂肪への効果は?ダイエットできる?
ゴボウ茶を飲み続ける事で、中性脂肪を下げるような効果はあるのでしょうか?
photo by fitkitchen
ゴボウ茶とは?
ゴボウ茶は、その名のとおりゴボウを使ったお茶です。 自宅でも手軽に作る事ができるお茶で、市販品としても多くの種類が販売されています。味はゴボウの風味そのもので「土くさい」感じがクセになる人もいれば、…ちょっと苦手と感じる人もいるようですね。
ゴボウ茶の効果
ゴボウ茶を飲む事でどんな効果が期待できるのでしょうか?主に言われる事の多い効果は以下のとおりです。
- 腸内環境を整えてくれる。
- デトックス効果。
- 抗酸化作用。
腸内環境や、デトックス効果の根拠はゴボウが持つ食物繊維に由来します。食物繊維は水に溶ける水溶性と溶けない不溶性があり、ゴボウはこの2つの食物繊維のバランスが良いです。(※ 通常、ゴボウに限らず、2つの食物繊維はどの野菜にも含まれています。)
ゴボウ茶では、イヌリンと呼ばれる多糖類の成分が含まれていて、消化する事のできない多糖である事から水溶性の食物繊維に分類されています。
イヌリンは胃や腸内でゲル化し、食物の吸収を緩やかにし血糖値上昇を緩やかに抑えます。また、善玉菌のエサにもなっているため、腸内環境を整える事ができます。
抗酸化作用に由来するのは、クロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールです。 ゴボウにはこのクロロゲン酸が豊富に含まれているため、ゴボウ茶によって吸収できる…というロジックです。
中性脂肪やその他の効果は?
よく言われる効果や効能、そしてその根拠はここまでお話ししてきたとおり。では、実際にその効果が期待できるのか?というと…少し注意が必要かもしれません。
イヌリン自体には、血糖値急上昇を抑える効果は間違いなくあるため、それに由来する中性脂肪の発生を抑える事は間違いありません。
ただ、ゴボウ茶で摂取できる食物繊維の量は、ティーバッグ1つで1杯取った時に0.2〜0.3グラム程度との事。成人で1日に必要な食物繊維総量は17〜19グラムと言われてますので、本当に補助的な量である事が分かります。
また、ごぼう茶では水溶性食物繊維しか摂取できず、不溶性食物繊維を取るには茶殻(ゴボウ本体)も食べなければ摂取できません。
ポリフェノールについてはどうでしょうか? ゴボウ茶から抽出されるポリフェノールは、水出しで時間をかけた場合で約100グラム中50mg。これは、赤ワイン換算だと、100グラム中230mgですし、緑茶でも115mg入っており… 抗酸化目的でも別の選択肢が良いように思われます。
(ただ、緑茶と比べるとカフェインレスのため、その点では良いのかも…)
「ゴボウ茶がもともと好きだ」とか、「他のお茶が合わない」等という特別な場合を除き、あえて脂質コントロールでゴボウ茶を選択する必要はないかもしれません。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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