オリーブオイルを摂ると中性脂肪は下がる?効果と関係性
「オリーブオイルは身体に良い」と言われる油です。そんなオリーブオイルと中性脂肪の関係性についてまとめていきます。
photo by U.S. Department of Agricult
オリーブオイルの油の分類
まオリーブオイルは「不飽和脂肪酸」というカテゴリーに分類される油です。次の表を見てみて下さい。
オリーブオイルは不飽和脂肪酸の中で、さらに「一価不飽和脂肪酸」に分類されます。
脂肪酸は炭素+水素+酵素の分子が結合してできています。一価不飽和脂肪酸のオメガ9は、水素の結合が「1箇所だけ欠けている」という脂肪酸です。ちょうど下のような形。
また、左側から見て、9番目の位置で炭素の二重結合があるので「オメガ9」とも呼ばれています。
オリーブオイルはこの中に含まれている油です。
オリーブオイルが誇る「オレイン酸」パワー
オリーブオイルならではの成分が「オレイン酸」です。
オレイン酸は、同じオメガ9にあるキャノーラ油にも含まれていますが、オリーブオイルのオレイン酸の含有量はキャノーラ油よりもかなり多く含まれています。
オレイン酸は悪玉コレステロールを下げると言われています。その作用によって「血液をサラサラにする」と言われるのが主な作用です。
ただ、悪玉コレステロールを改善する事で、血流が本当に改善するのかどうかについては、日本国内の有名学会の間でも賛否分かれる内容となっています。
コレステロールへの作用によって、本当に血流が改善するかどうかは不明瞭ですが、実例としてはいくつかの逸話が存在しています。
例えば、普段からオリーブオイルをよく使っていたギリシャのクレタ島の人は、世界的にも有数な長寿地域です。
オリーブオイルを料理に良く使う「地中海型」の食生活を中心とする人々は、心筋梗塞等の心疾患の発生率が、他地域と比べて圧倒的に低い事でも知られています。
ここに、コレステロールが関係しているかどうかはさておき、何らかの良い効果がある事は間違いないと言えます。
オレイン酸で中性脂肪は下がる?
オレイン酸が作用するのはコレステロールでした。そして、中性脂肪とコレステロールはまったくの別物です。
ですので、オレイン酸を摂取したからといって中性脂肪が下がる効果はありません。
但し、中性脂肪が高い人は、普段使っている油が「飽和脂肪酸」と言われる中性脂肪が上がりやすい油(太りやすい油)を使ってる可能性が高いです。
飽和脂肪酸系の油は、バター、ラード、牛や豚肉の脂なども含まれます。
このタイプの人と比べ、日常的にオリーブオイルを使っている人は、飽和脂肪酸系の油を使う機会は少ないもの。
その結果として「中性脂肪が上がりにくい食生活となっていた」という事は考えられます。
オリーブオイルで直接的に中性脂肪を下げる事はないけど、オリーブオイル中心にする事で、中性脂肪を増やす油を無意識的に使わずに済んだという事です。
DHAが中性脂肪を下げる理由
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価したものです。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。
DHAが中性脂肪を下げる仕組みは3つの理由があります。
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