「もずく」を食べて中性脂肪を下げる効果はある?
「もずく酢」等は健康に良い食べ物としてよく食べられるものですが、中性脂肪の脂質コントロールでは有効な食事となるのでしょうか?
photo by Jun OHWADA
もずくの効果
もずくは糸状藻類という海藻です。日本では沖縄県でよく取られているもので、もずくとお酢を合わせた「もずく酢」として食べられるのが一般的。
もずくはかなりの低カロリー食材で100グラムあたりのカロリーはわずか6kcalほどしかありません。組織の大部分に水分を含んでいて、ミネラル等を豊富に含んでいます。ミネラル分では特にカルシウムなマグネシウムを多く、不足しがちなミネラル分を効率よく吸収する事ができます。
また、もずくが健康への効能でよく言われるものが以下のとおりです。
- 抗ガン作用がある。
- 動脈効果を予防してくれる作用がある。
- コレステロールを減少させてくれる効果がある。
- 抗酸化作用がある。
但し、これらの作用については化学的な根拠が乏しいものも多いようで、今後の研究結果が待たれる分野でもあります。
もずくは中性脂肪を下げる?
もずくには、アルギン酸やフコイダンと呼ばれる成分が豊富に含まれています。どちらも「ぬるぬる」とした食感がある事が特徴の食物繊維です。
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類に分類されていますが、アルギン酸もフコイダンも水溶性の食物繊維です。水溶性の食物繊維は水と混ざるとゲル状になるのが特徴で「もずく」の場合は海水に浸されている事で酢でにゲル状=ぬるぬるになっている事が分かります。
この ぬるぬる は一緒に食べた食材も胃の中で包み込みながら、ゆっくりと消化しゆっくりと吸収されるようになるという事が特徴。
この作用のより、中性脂肪の原因となる血糖値の急上昇を抑える事で、結果的に脂質もコントロールできるというロジックです。
女性の高齢者では、ホルモンバランスの変化により 骨粗鬆症になったり、中性脂肪が増えやすくなったりします。「もずく」豊富なミネラルと水溶性の食物繊維の力によって、これら女性の高齢者の悩みに合った食材という事になりますね。
中性脂肪を下げるDHA/EPA
消費者庁が実施する「栄養成分の機能評価」は、健康食品の機能性を国内と海外の複数の文献を調べて総合評価するもの。
DHA/EPAは全11モデルの中で最も多くの高い評価を受けた成分です。特に中性脂肪を減少させる効果はA判定の最高ランクでした。DHAが中性脂肪を下げる理由は、次の3つの理由があります↓
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