ほうじ茶の血液サラサラパワー・効果はあるけどそこそこ?
ほうじ茶の血液サラサラ効果の仕組みについてまとめました。
photo by katsuuu 44
カテキンによるもの
ほうじ茶にはカテキンと呼ばれる成分が含まれています。カテキンが血液サラサラに有効な理由は2つです。
一つ目は、ポリフェノールとして高い抗酸化作用を持っている事。「酸化」とはいわゆる「サビ」の事です。
抗酸化作用によって、血管内のサビを抑え、若々しい血管を保ちます。通常、血管や血液は酸化がすすむ事によって硬化したりドロドロになる事が知られています。
血液サラサラを望むなら、血管内が酸化しないようにする事が大切です。
カテキン由来の血液サラサラ効果の二つ目として、カテキンが血糖値の上昇を抑える事もあげられます。
通常、「糖分」はいくつかの種類の糖が連結して構成されています。
これが体内で吸収されるには、この連結を解く必要がありますが、「血糖値」の世界でいくと、あまり過剰に連結が解かれて糖質がどんどん吸収される事は良しとしていません。
カテキンは、この糖の連結を解く、消化酵素の働きを抑える効果があります。
糖分は摂取しても連結が解かれない限り体内に吸収されないため、カテキンのこの作用によって血糖値の上昇を防げるという仕組みです。
ただ、カテキンそのもの力を活かすなら、ほうじ茶よりも「緑茶」の方がおすすめです。
ほうじ茶は緑茶を焙煎して作られるため、分類的には「ほうじ茶」も緑茶の一種とされます。
ただ、この焙煎する過程で多くの成分が壊れてしまい、カテキンの量も元々の緑茶に比べて減ってしまいます。
そのため、カテキンを最大限に吸収したいなら、ほうじ茶より緑茶がいいというわけです。
テアニンによるもの
ほうじ茶にはテアニンと呼ばれるリラックスできる成分も含まれます。お茶を飲んだ時に落ち着くのは、この成分によるものが大きいとされます。
精神的なストレスは、ドロドロ血の一因となるため、リラックスしてストレスを和らげる事で、ドロドロ血も予防するという仕組みです。
ただ、カテキンの項目でも解説したとおり、テアニンも焙煎によって壊れやすくなってしまいます。
テアニンの効果を求める場合も、やはり「ほうじ茶」より緑茶の方がおすすめです。
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